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米ドルのみ、コロナウィルス亜種オミクロン株の波に乗る様相を見せる中、それ以外の為替・株式・金・原油市場が総じて沈みを見せています。

オミクロンは世界の市場に影を落としており、2021年のホリデーシーズンに市場を動かす大きな力の1つになることが分かっている。

アメリカ・ドル

米ドルは価格は、他金融市場を横目に上昇傾向を示し、本日月曜日、他の主要通貨に対して17ヶ月ぶりの高値に近い値で取引されました。連邦準備委員会(FRB)政策担当者が、パンデミック後の最初の利上げを予想よりも早い2022年3月頃に実施する可能性を示唆した事に起因しています。

ユーロ

オランダでは日曜日から再びロックダウン措置を開始し、英国、厚生大臣がクリスマス休暇前にさらなるロックダウン措置に踏み切る可能性を排除出来なかった事と相まって、ユーロ価格と英国ポンド価格は同時に急落する結果となりました。

中国中央銀行が月曜日に1年物のプライムレートを引き下げたため、円価格が強くなる結果となりました。この動きは、現在打撃を受けている中国の不動産事業を下支えする可能性があるとの見方もあります。

トルコ・リラ

トルコ・リラは大幅な急落を見せ、過去3ヶ月間で最も価格が落ち込んだ通貨となりました。急激な価格下落の原因は、トルコのエルドアン大統領によるイスラム教による「イスラム金融における金利を課すことも支払うこともない」新政策を指示し、金利引き下げ継続を表明した事が直接的な理由となっています。

株式市場

先週、世界の株式市場は、各国中央銀行がインフレ抑制の為の景気刺激策を縮小することを示唆した為、全体的に下落傾向を示しました。しかしながら、米国株価指数S&P500やNasdaq100、並びにヨーロッパ諸国における先物市場は1%の下落のみに留まる結果となっています。

アジア圏内における株式市場は下落傾向より週明けを迎え、その後ヨーロッパ圏内における株式市場でも、今日月曜日に大幅な下落から週を開始する事になりました。コロナウィルス亜種オミクロン株による症例が急激に増加する中、ヨーロッパ全域で規制が強化され、ヨーロッパ全域での経済回復が危ぶまれている事に起因しています。

原油売買

原油価格は、コロナウィルス亜種オミクロン株による症例が増加し、各国でのロックダウンや、航空規制が長期化する事で原油価格に打撃を与える可能性があるとの懸念から急落する事となりました。

ゴールド

ゴールド価格は、本日月曜日アジア圏で下落しましたが、この下落は、米国連邦準備委員会(FRB)が、利上げ時期を2021年3月として前倒しする可能性を示唆したことが原因と考えられます。

今週の注目事項

火曜日
オーストラリア連邦準備銀行、12月利上げ会議議事録発表

水曜日
EIA 原油在庫報告

木曜日
アメリカ 消費者所得・新築住宅販売件数・耐久財

金曜日
米国市場は休場・欧州市場は早期閉場