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主要な中央銀行の政策決定が市場を動かす可能性

今月は、全体的に各企業の決算期にばらつきがあった事や、インフレ対策を目的とした米国連邦準備制度(FRB)のタカ派的な姿勢を背景として、不安定な状態が継続しました。

オーストラリア、イギリス、ヨーロッパ諸国、各中央銀行による政策決定会合を数日後控え、今週も又不安定な状況が継続し、ボラタリティが高まる可能が強いです。

金融政策・量的緩和前倒しの可能性

米国での市場価格の上昇は、年内に4~5回の米国連邦準備委員会(FRB)の利上げを示唆する可能性がある中、ゴールドマンサックスでは、イングランド銀行が2022年の間、3回程利上げを実施する可能性があると予想しています。

米ドル

先週、アナリストが米国連邦準備委員会(FRB)の利上げ見通しを上方修正した事や、投資家達がより安全な資産に目を向け、リスク傾向の高い資産を売却したことから、米ドル価格は7ヶ月ぶりの高水準となったものの、週末に米国連邦準備委員会(FRB)の高官がタカ派的なコメントをしたことで、本日月曜日、米ドル価格が下落し、外国為替通貨市場は全般的に、金曜日の1年反ぶりの高値から再度下落する事となりました。

国際市場

中国並びに中国歴を採用する一連の市場は、旧正月祝日の為休場となっているものの、本日、中国のテクノロジー関連株が上昇した事により株価は相対的に上昇しました。

日本の日経平均株価は、鉱工業生産と小売サービスのデータが予想を下回ったにもかかわらず、14ヶ月ぶりの低水準を脱し、回復傾向を示しました。

原油

原油価格は本日月曜日、1%以上上昇し前場では、7年ぶりの高値圏に迫りました。東欧・中東情勢の緊迫化や供給に対する懸念を受けて、原油価格は約1年ぶりの月間上昇率を記録しました。

今週開催されるOPEC+の会合では、3月の供給量を日量40万バレル増やすことで合意すると予想されています。しかし、OPEC+はここ数ヶ月、設定した目標を達成できていない為、実際の目標達成率は低い可能性があります。

ゴールド

月曜日の朝、アジアで圏内ではゴールドの価格は上昇していたものの、主要中央銀行が今週中に発表するであろう金融政策決定を投資家達が待っている傾向があり、全体的に貴金属商品は、2021年9月以来の月間最大の下落幅となる可能性があります。

仮想通貨

時価総額、世界最大の仮想通貨であるビットコインは、現在37,000ドル前後で取引されていますが、既に年初から20%近く下落しています。

今週の注目事項:

月曜日
ユーロ圏GDP成長率データ
サンフランシスコ連銀総裁のスピーチ

火曜日
オーストラリア準備銀行の金利決定
製造業PMI

水曜日
OPEC+会議
ユーロ圏消費者物価指数

木曜日
イングランド銀行の金利決定
欧州中央銀行の金利決定
米・工場受注
米・新規失業保険申請件数
米国耐久財

金曜日
米国 非農業部門雇用者数報告
中国で冬季オリンピック開幕

週全体を通して
米国企業の決算発表(アマゾン、スポティファイ、ソニー、フォード・モーターなど)