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物価上昇(インフレ)、経済成長の鈍化により、米ドル並びに株価は下落

本日の株式市場では、米国株式先物は下落し、アジア株式では上昇は見られませんでした。

この下落は、経済成長率の低下と物価上昇(インフレ)が継続して市場に影響を与えているのを反映したものと想定出来ます。

一方、米国市場は独立記念日祝日の為休場となります。

アジア株は上昇しましたが、取引の高値には届かず、S&P500とナスダック100の限月は、欧州の先物が上昇した為、下落しました。

経済成長が鈍化する中、投資家はインフレ抑制のために中央銀行が利上げをどこまで行えるかを再考しており、公債は引き続き上昇傾向にあります。

ニュージーランドとオーストラリアの債券は上昇となりましたが、米国連邦政府休日の為、国債先物市場での変化はほとんどありませんでした。

米ドル並びに原油は下落

月曜日のアジア市場では、経済成長への懸念が引き続き市場を覆う中、米ドル並びに原油価格が下落となりました。

原油については、OPECが発表した日量約27万5000バレルの増産を達成できず、経済減速の懸念が商品の供給不足を上回りました。

米ドルの反動により金が上昇

金価格においては、経済成長への懸念の高まりから米ドルが下落し、金はアジア市場にて月曜日午前、高値で取引されています。

ドルとの逆相関関係と、金曜日に1ヶ月ぶりの低水準まで低下した米国10年債利回りが、輝く金属と言われる金の価格を下支えました。

顕在化する経済的脆弱性

あらゆるセクターで、景気低迷の兆しが顕在化し始めています。

6月の米消費者心理は過去最低水準に落ち込みました。

投資家は物価上昇圧力のみを懸念しているわけではなく、景気後退の可能性とその影響も憂慮しています。

先週、米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長は、FRBが高インフレを制御する予定であることを再度表明しました。

この発言は、米連邦準備制度理事会(FRB)が75ベーシスポイントの利上げを行った後に行われ、投資家は今週水曜日に予定されている6月会議議事録の発表に期待を寄せています。

中国は新型コロナウィルスとの戦いを継続

中国では、当局が上海に近い地方で発生した新型コロナウィルスの制御に向けて動いています。

また、北京では大規模な感染検査と都市ロックダウンを行うことによりコロナウイルスの撃退を計画しています。

一方、中国の不動産デベロッパー、シマオ・ホールディング・グループでは、日曜日に満期を迎えた10億ドルの手形の支払いにおいて債務不履行が発生しましたが、中国における過去最大規模のドル決済不履行と言われています。

今週の注目事項:

火曜日
オーストラリア金利決定
ユーロ圏PMI
中国PMI
インドPMI
米国工場受注
米国耐久財

水曜日
FOMC議事録
米国PMI
米ISMサービス
米JOLTS求人倍率

木曜日
EIA原油在庫統計
ECB金融政策会議決算

金曜日
米民間非農業部門雇用者数(NFP)