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中国、金融政策緩和を発表

未だ、コロナウィルスによるパンデミックは世界経済に大きな影を落とす中、中国人民銀行は、主要な2つの金利引き下げを発表しましたが、他国経済では逆の報告に動く可能性が高まっています。

中国が金利を引き下げ

中国人民銀行は、コロナウイルスによるパンデミックや不動産市場での不振に喘ぐ自国経済活性化の為に、約2年ぶりに主要な2つの金利引き下げを発表しました。

尚、この発表は、前四半期経済成長率が4%に留まり、前三か月と比して経済成長スピードが失速している事を示すデータが発表される前に実施され、その後発表された経済成長率を示すデータが経済成長の鈍化を証明する様な形となりました。
金融引き締めによって物価上昇圧力の抑制を目論む米国や他国とは裏腹に、中国では真逆の方針を打ち出しています。

株式市場

本日のアジア株式は、中国と日本の株式は上昇し、香港の株式は下落するなど、まちまちの動きとなりました。S&P500とNasdaq100の先物は下落しましたが、欧州の先物は上昇しました。これはトレーダーが世界的な債券利回りの上昇と中国の金融緩和を注視しているためです。 米国の株式・債券市場は祝日のため休場。
金曜日に米国債価格が下落した後、オーストラリアとニュージーランドでは、債券利回りが上昇しました。

尚、米国の10年債利回りはコロナウィルス、パンデミック以前の水準まで低下する事となりました。

原油取引

原油価格は引き続き上昇傾向を示しています。2月先渡しの原油価格は2.63%上昇し1バレル84.28ドルに達し、3月先渡しのブレント原油は2.24%上昇し1バレル86.36ドルまで上昇しました。

尚、金属市場では、金先物価格(2月限月物)が0.22%下落し、1トロイ・オンス1,817.35ドルで取引されました。

今週の注目事項

火曜日
米国エンパイアステート製造業データ
日銀金融政策決定会合

水曜日
米・住宅着工件数

木曜日
米国失業保険申請件数
インドネシア、マレーシア、ノルウェー、トルコ、ウクライナの金利決定
EIA原油在庫統計

週全体を通して
米国ブルーチップ企業における決算発表
(ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレー、バンク・オブ・アメリカ、ネットフリックス、ユナイテッド・ヘルスグループなど)