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米ドルが高騰し、円並び金価格下落

世界の主要市場は、前週に続き、1ケ月に及ぶロシア・ウクライナ戦争や、コロナウィルス感染拡大に伴う中国主要都市でのロックダウン、世界的な物価の高騰・金利上昇などの影響を大きく受け推移しています。

本日月曜日、世界的な物価上昇と金融引き締め政策が、投資家心理に影響を及ぼす形で、オーストラリアとニュージーランドを含む国債が急落しました。併せて、米国株式先物市場も下落傾向を示しています。
米国10年債利回りは2.5%を超えて上昇しました。

日本の10年物金利は、許容され得る最高値レベル以下を維持するために日本銀行が2回の無制限買い入れオペレーションを発表したものの、0.25%に達しました。
米国の5年債利回りは30年債の利回りを上回り、16年ぶりに国債のイールド・カーブが反転する事となりました。

このイールド・カーブの反転は、米国連邦準備制度理事会(FRB)が金利引き上げを実施する事で、景気の落ち込みもしくは、景気後退が進むと投資家達が予想していることを示唆しているとも言えます。

外国為替市場

本日午前中のアジア市場では、米ドルが上昇する一方で、日本円は下落基調が続きました。

円価格は1%近く下落し、国債(JGB)利回りが主たる目標値を超えて上昇するのを防ぐ為に日本銀行が介入を実施した後、6年ぶりの安値を記録しました。
日本銀行は、世界的な金利上昇傾向により、日本の金利が押し上げられる事を阻止する為、これまで何度も金融緩和政策を維持する事を表明して来ましたが、月曜日、満期が5年超10年以下の国債を無制限に購入する事を提案しました。
オーストラリアドルは、前週に記録した4か月ぶりの高値とほぼ同水準に達しましたが、これは、オーストラリア国債利回りの上昇並びに原材料価格の上昇に起因しています。

尚、カナダドルは、金曜日に記録した2ヶ月ぶりの高値に近い水準で取引されています。
ユーロ圏内では、欧州主要国のインフレ指標の影響を受ける事となり、米ドルは米国の非農業部門雇用者数(NFP)の発表で方向性が決まると推察出来ます。

又、同時に、オーストラリアの投資家達は、オーストラリアの年間予算発表に期待を寄せ、動向を注視しています。

 

世界の株式市場

投資家達は、総じてロシア・ウクライナ間の紛争の行方を注視し、長期化すると見ている事から、米国S&P500とナスダック100の価格は下落しています。

一方、アジア株は、中国テクノロジー関連株を除いて、ほぼ全て下落傾向を示しています。

金・ゴールド

月曜日の朝、アジア市場にて貴金属商品価格は下落しました。

これは、ウクライナとロシア間での和平交渉の行方に投資家が注視しており、総じて安全資産への投資へ転じている事、並びにドル価格・金利の上昇も金の価格の下落を招きました。

同時に、コロナウィルス亜種オミクロン変異株感染拡大に端を発した中国・上海市でのロックダウンは、同国での金の購入に対する打撃となり、その価格を下落させました。

仮想通貨ニュース

ビットコイン価格は上昇傾向にあると見られます。時価総額で世界最大の仮想通貨であるビットコインは、本記事執筆時点で約47,100ドル、世界第2位の仮想通貨であるイーサリウムは約3,350ドルで取引されています。

今週の注目事項:

月曜日
米大統領、ジョー・バイデン氏の2023年予算発表
イングランド銀行総裁講演

火曜日
オーストラリアの年間予算
フィラデルフィア連銀総裁講演

水曜日
米国GDP
リッチモンド連銀総裁講演

木曜日
中国製造業PMI
中国非製造業PMI
OPECと非OPECの生産目標に関する閣僚級会議
ニューヨーク連銀総裁講演

金曜日
米国非農業部門雇用者数報告書