FXやその他のCFD(差金決済取引)を取引する際の注文とは、金融商品を購入または売却するために取引プラットフォームを通じてブローカーに送信されるリクエストのことです。
これらの注文タイプは、成行注文と予約注文の2つの主要なカテゴリに分類されます。以下では、MT4プラットフォームで利用可能な基本的な注文タイプをいくつかご紹介します。
成行注文:
成行注文とは、現在利用可能な最良の市場価格で直ちに購入または売却するリクエストです。MT4プラットフォームでの取引では、新規注文ウィンドウ、またはワンクリック取引でチャートから直接、特定の商品の買いまたは売りの成行注文を出すことができます。
例えば、ある商品の価格が上昇すると判断したトレーダーは、現在の市場価格で買いポジションを発注することができます。
予約注文:
予約注文とは、将来、希望する価格に達した場合に、その商品を購入または売却することをリクエストするものです。トレーダーが事前に設定した価格に達した場合は、取引が開始されます。それ以外の場合は、トレーダーが手動でキャンセルするまで、予約注文はオープンのままとなります。これらのタイプの予約注文の中には、買い逆指値と売り逆指値、買い指値と売り指値があり、メタトレーダー4(MT4)プラットフォームの新規注文ウィンドウで、注文タイプを予約注文として選択することで、すべてのトレーダーが利用できます。
なお、プラットフォームが閉じられても、買い逆指値・売り逆指値、買い指値・売り指値のポジションはサーバーに保存されているため、発動するか削除されるまでは有効です。
買い逆指値と売り逆指値
買い逆指値は、将来、価格が上昇したら買うことをブローカーに指示する予約注文です。例えば、トレーダーは、価格があるレベルまで上昇したら買い時だと考えます。昼も夜も関係なく取引できるように、トレーダーは買いの逆指値注文を出しておきます。
希望の価格に到達すると、逆指値注文が発動し、買い注文となります。
売り逆指値は、将来、価格が下がったら売ることを指示する予約注文です。例えば、あるトレーダーは、価格があるレベルまで下がったら売り時だと考えます。昼夜を問わず取引ができるように、逆指値の売り注文を出しておきます。希望の価格に達すると、逆指値注文は発動し、売り注文となります。
売り指値は、「将来、価格が上昇したら売ってください」とブローカーに指示する予約注文です。売り指値が認められるためには、トリガーとなる価格が現在の市場価格よりも高くなければなりません。トレーダーは、価格が上昇したら売り、価格が下落したら利益を得ることができると考え、売り指値を設定します。希望の価格に達すると、売り指値は発動し、売り注文となります。
予約注文について学んだ後は、最も見過ごされているリスク管理ツールであるテイクプロフィット(利確)とストップロス(損切り)、トレーリングストップについてご紹介します。
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